ペンザ 花配達花屋

かつての要塞都市ペンサ(Penza)は、現在ペンサ州行政における中心都市です。スーラ川流域にあるこの都市には51万7千人を越える人々が暮らしています。著名なロシア人天文学者の一人であるニコライ・チェルヌイフ(Nikolai Chernykh)は、この都市の名前にちなんで惑星を「3189ペンサ」と名付けました。
ロシアという国と花との繋がりは、ここペンサでも健在です。ロシア版「美女と野獣」である舞台、「スカーレットフラワー」は19世紀にセルゲイ・アサーコフ(Sergey Aksakov)によって書かれました。この演劇はペンサでも上映されています。物語の中心となるのは主人公の美しい女性が父親に要求された赤い花。その花がきっかけとなって起こる複雑な出来事の数々が描かれます。ペンザには植物園のほかにPrivolshkaya Lesostep自然保護区もあります。これらの場所では政府の保護の下、この地域固有の動植物がのびのびと育っています。
ペンサでよく見られる花々としてはアジサイ、チューリップ、野生のシラーシベリカがあります。人々から特に愛されているのが赤いアジサイです。市の花市場では一般向けにさまざまな花が販売されていますが、赤アジサイはその市場でもしばしば見られます。アジサイの色は土壌のアルミニウムイオン量が関係しています。不朽の人気を誇るチューリップは左右対称であることで有名です。また、他の植物に先駆けて芽を出す習性があることから、春の訪れを告げる印だとも言われています。シラーシベリカは最大でも8インチまでしか成長しない小さな花で、90もの種類があります。